2022年04月02日
neo- NAM products 『STABO HARNES』

三日坊主ならぬ、1回の更新からご無沙汰しています。
今回も皆さん大好きなSOG装備のネタです。
大阪で活躍するネオナム氏の新作『STABO HARNES』をレビューする機会に恵まれましたので参考までに。
スタボハーネスの起源は置いておいて、近年また高まりつつあるナム戦装備の中でも特に人気が高く様々なショップ、メーカー、個人が販売してきましたが今回の物は今まで発表された中でも最高のクオリティーを誇ると思われます。今回、彼は実物や既存のレプリカを分析し、部品集めからスタートしています。スタボって基本ローカルメイドな品だったので素材が大事なのですが今までの製品では有り合わせや代用品が目立ちました。今回のように吟味した材料のは素晴らしいです。
①テープ、既存製品が入手しやすいA-7ストラップを多用している所、当時使われた物に近いハーネス用テープが使用されています。
②縫製、元々厚いテープを幾層も縫い上げる物ですがほとんどのレプリカでは細い糸が使用されていました。こちらではパラシュートハーネス縫製クラスの太い糸で縫製されていて重厚さが違います。
しかも糸先は縫いっぱなし!これは当時のCISOの規定の通りだったかと(拘りが素晴らしいな)
③金具、通称オニギリ△(三角)金具、既存のレプリカやオークション等で販売されている物では実際にはスタボ用として一般的ではないD型を使用した物が多いです。ネオナム氏はナムタイプとしては一般的だけど現在は入手しにくい△型の金具を新たに鋳造しています。
この金具使うだけでD型使用の物とは雰囲気が全然違います、スタボでも一番眼がいく部分ですから拘りたいですね。(金具はレプリカとして安全対策の為にもtoyの刻印有り)
アジャスター金具も良い感じ!アジャスター縫製部の厚いテープ、それに太い糸は見処です、魅せてくれます丁寧な仕事!
併せて、股ストラップに使う金具も新造、こちらも鋳造と削り跡の再現も素晴らしくピンまで実物と見間違うレベルです。

④サイズについて
元々、米兵とヤード(現地兵)の体格差が大きい為かS、M、Lのサイズが規定されていたようです。しかし、今まで売られた製品はサイズ設定無くフリーサイズだったと記憶してますが今回はサイズを指定出来ます。
画像のサンプルはMとLですが、174cmちょっと太り気味なQ州でもMがピッタリでした。
ある程度の体格に合わせてしっくり着れるのでこの選択肢は嬉しい。
作製者のネオナムさんはプロモデラーでもあるので人一倍に見た目や格好良さに拘りが有るのでしょう。
『装備に身体を合わせる』でなく『身体に装備を合わせる』為に格好良さが段違いです。
今回の製品にはサイズタグ、注意書のタグが縫い付けられています。このタグも素材や字体が雰囲気有って良いですね!こちらのタグが補修等の際に必要だそうです。(切るなよ!)
※何度も試着して考察されている為に装着時には外部からタグは見えないようになっています。
今回、レビューさせて貰いましたが素晴らしい出来でした、サンプルですので返却しないといけないのが悲しい所です、早い製品化が待ち遠しいです。
重複しますが・・・
今までに個人自作、ショップ制作品、海外有名メーカー製のレプリカが色々と販売されましたが、今後入手を検討するならこれ一択かなと個人的な意見です。
テープ、金具、縫製を考えたらずば抜けた再現性かと思いますね。造りは単純だけど目立つ装備であるが故に素材まで吟味したこの製品はイチオシです。
追伸
ネオナム製品って何処で売ってるの?
新聞に『13型ネオナムスタボ買いたし』と広告出すの?支払いはスイス銀行?と不思議なメーカーさんですがTwitterやFacebookから直接お問い合わせしてみると良いかと思います。
Posted by Q州の一匹狼 at 18:58│Comments(0)
│SOG装備